スクロヴェーニ礼拝堂/15ユダの接吻(1305年38歳ジョット)

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テーマ:ユダの裏切り

神の子イエスは日々ユダヤの民への影響力を増し続けていました。しかしイエスの弟子のユダは銀貨30枚を条件にイエスの身柄を引き渡す密約をユダヤの司祭らと交わします。そしてユダはオリーブ山麓の園で祈りを終えたイエスと対面し、司祭長や兵士らに、イエスだということを示す為の接吻を行なうのです。

生々しく描かれた聖人の怒りや嘆き

登場人物を表情豊かに描き出し、彼らの怒りや悲しみまでを表現しようとしています。また肉体の厚みが感じられるように人物を描いている事、遠近法を用いて合理的な画面を作り上げようとしている事など、後のルネサンス絵画の特徴を先取りした画風がすごいのです。
参考文献:佐藤 晃子(2016年)「西洋絵画の鑑賞事典」永岡書店

ディテール

 
師を裏切ったユダと、達観したイエスの表情が対照的に描かれています。

イエスと一緒に居た者が、司祭の手下の耳を片方切り落としたという聖書の記述通りの場面です。

概要

作者:ジョット・ディ・ボンドーネ
製作年:1304-1306年
種類:フレスコ
寸法:200×185cm
所蔵:スクロヴェーニ礼拝堂(パドヴァ)

tnj