聖三位一体(1426-28年27歳:マサッチオ)

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テーマ:三位一体

三位一体とは、「創造主である父なる神」と「神の子であるイエス・キリスト」と「聖霊」が唯一の神の3つのあり方であり、本質的には同じものであるとするキリスト教の教義の事です。

教会空間を広げる遠近法の立体感

この絵は高さ6メートルを超す大きな壁画で、人の目の高さを考慮しており、鑑賞者が見上げたときにもっとも立体的に見えるように正確な遠近法で描かれている所がすごいのです。マサッチオはこの遠近法を、その開発者であり友人でもある建築家のブルネレスキから学びました。これにより本物の礼拝堂があるかのような現実感を見る人に与えたのです。
参考文献:佐藤 晃子(2016年)「西洋絵画の鑑賞事典」永岡書店

ディテール

 
父なる神がイエス・キリストを背後から支え、そのそばに精霊を表す鳩が描かれています。

 
石棺に横たわる遺体は神が創造した最初の人間アダムです。彼は神から禁じられていた木の実を食べるという罪犯をします。その罪をイエス・キリストが償うという意味でここに描かれているのです。

概要

作者:マサッチオ
製作年:1427-28年
種類:フレスコ・壁画
寸法:667×317cm
所蔵:サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂

tnj