Category: クエンティン・マサイス

クエンティン・マサイス(1465-1530年:享年65歳)
 
フランドルの画家。その生涯を通じて、主に宗教画、風俗画、肖像画等を多く描き、その作風はイタリア・ルネサンスと北方ルネサンスとの融合といえる。マサイスは、当初はウェイデン、ボウツ、グースらの影響を受けた宗教的題材を描いていたが、次第に風俗的絵画へと移っていった。画風も技巧的で優雅なものとなり、アントワープにおける代表的なマニエリスム様式の画家になった。マサイスがイタリア絵画、特にダ・ヴィンチに深く傾倒していたのは明らかであり、それは例えばスフマートの技法やカリカチュア、肖像画の構図に見て取れる。またファン・エイクの伝統的手法からも多くを学んでいたようである。晩年には画力の衰えが見られ、絵に感傷的傾向が強まっていった。