ブランカッチ礼拝堂/楽園追放(1425-27年26歳:マサッチオ)
アダムとイヴの肉体に託された罪を負う人間の深い悲しみ 明暗法で描かれた彫刻的な人体と、遠近感のある空間。現実世界を、絵画...
西洋絵画史・画家の生涯・テーマ・モチーフなどからアプローチ
楽園追放とはアダムとイブの,エデンの園(楽園)からの追放をいう。旧約聖書《創世記》2~3章によると,アダムとイブは苦しみも心配もなくエデンの園に住んでいたが,蛇の誘惑に負けて知恵の木の実を食べた。神の命にそむくこの行為(原罪)のため2人は楽園を追われ,それ以来人間は苦労して働き,ついには死する運命となった。